建物財産の物理的な保全
 21世紀に入り、現在の日本は かつての著しい経済成長の中、大量に建造された鉄筋コンクリート(RC製)の建造物が、寿命老朽化という事態を迎えつつあります。

   ●トンネル(共同溝、ボックスカルバート 等)
   ●橋梁(橋桁、橋本体 等)
   ●RC造ビル
   ●住宅基礎 等

 伝統の在来工法による木造建築は、改修保守などの技術も確立され、二百年以上も維持できることが証明されていますが、多くの鉄筋コンクリート建造物は高度成長の中、長期保全が後回しされてきました。

 RC内部には無数の鉄筋が内包されていますが、どのように配筋されているのか、どんな状態なのか、鉄筋そのものが有るのか無いのか。

 内部の状態を知ることによって、もはや壊すべきなのか、補強が必要なのか、補修で大丈夫なのかを判断し、適切に対応することで財産をより長く維持していくことが可能になります。

 それを実現するのが、コンクリートを壊すことなく調査ができる非破壊検査という技術です。


  調査方法
  電磁波レーダー法による調査

1.コンクリート内部に電磁波を発信し
 、その反射波を受けとって内部の鉄筋
 の位置と深さを検出します。

2.電磁波はX線ではありません。放射
 線などの危険が無いため、きわめて安
 全に簡易に調査ができます。

3.鉄筋は深い場所になるほど検出しに
 くく、誤差が生じやすくなります。
  ダブル配筋のように重なった場所の
 鉄筋は検出できません。 
  約30pの深さまで測定できま
 す。
クリックすると拡大図が表示されます。

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  電磁誘導法による調査

1.センサーからの交流磁場がコンクリ
 ート内部の鉄筋に磁界を生み出し、そ
 れを読み取り鉄筋の位置と深さ、及び
 鉄筋径を割り出します。

2.精密な検査が可能で、鉄筋の直径を
 検出できますが、全体像の把握に難点
 があります。

3.鉄筋は深い場所になるほど、検出し
 にくく、誤差が生じやすくなります。
  ダブル配筋のように重なった場所の
 鉄筋は検出できません。
  約15pの深さまで測定できます。




クリックすると拡大図が表示されます。
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  その他の調査

 打音調査 超音波調査等。
 場合によっては、コア抜き・ハツリ等、一部のコンクリートを取り除いて、直接鉄筋を調査する方法もあります。

  分析・判定
 調査したデータは、パソコンで分析を行い、鉄筋の状態を判定します。
 分析結果を基に適切な保全方法の検討資料となります。
 報告書は、全て電子書類として作成できます。



 20世紀の大量生産、大量廃棄の近代化社会は終わりを迎え、21世紀の循環・再利用のエコ社会が始まりを迎えます。
 限りある資源とエネルギーを次の世代、子供や孫たちに残し、今ある財産をいかに長く大切に守っていくかという社会です。
 その技術が今、求められています。